夫婦別寝(夫婦別寝室)の現状と女性視点から考える夫婦別寝、寝室のリフォームとレイアウト

今や1/3の世帯が取り入れるまでになり、団塊世代の大量退職でクローズアップされることになった夫婦別寝(夫婦別寝室)ですが、リフォーム前に考えておきたい2つのパターンがあります。

最近では、2008年10月6日には毎日新聞・朝刊、10月17日には日本テレビ「おもいッきりイイ!!テレビ」で取り上げられ、日本の夫婦間に新たな関係が広がりつつあることが明るみになった形です。

新築やリフォーム業界では、その現状をさらに早くから把握していて、プランとしてパンフレットなどで提案しているほどです。今や1/3の世帯で、60代の夫婦ではほぼ半数が夫婦別寝といったデータも出ています。

欧米なら間違いなく離婚問題となる夫婦別寝は、多少の問題を含みつつも日本では定着した感じもあり、夫婦仲がいいことを前提にしたり、お互いの生活サイクルを守るためといった「発展的解消」という形で浸透しているようです。

夫婦別寝(夫婦別寝室)を言い出すきっかけ

きっかけは、やはりリフォーム時が多いようですが、家のレイアウトを簡単に変えるだけとか、物置のようになっていた空き部屋を整理して利用するなどというケースもあります。

また、働き方や考え方などで多様なライフスタイルがあって当然という30代での夫婦別寝も、もう少数派とは言えない状況です。

夫婦別寝(夫婦別寝室)というのは、その大半で女性(妻)側から言い出すため、実際にそうなった場合に夫婦関係がどうなるのかという不安を感じる方が多いものです。また、そのことによって男性の気持ちが揺れるといったことが、口には出さなくても現実にあります。

リフォームやレイアウトの変更から夫婦別寝(夫婦別寝室)へ

今回、多くの方にインタビューしてみて感じたのは、『夫婦仲が良くないから夫婦別寝にするわけではない』という方が意外に多いこと。すごく良い夫婦関係であっても、生活リズムの違いから夫婦別寝の方がお互い楽だということで実行されるようです。

そのきっかけは、子供が独立して二人の生活には何かと不便になった我が家をリフォームする際に夫婦別寝にするというものですが、レイアウトを変えて寝室を別にするだけでも精神的に落ち着く場合もあり、リフォームやレイアウトの変更は事情によってそれぞれです。

一般的に男性の方がナーバスですが、活動的で社交的な男性の場合は夫婦別寝を比較的すんなり受け入れるのに対して、内向的な性格の場合はある程度のケアが必要だと思われます。

夫婦別寝室リフォームについてのヒント

夫婦別寝室リフォームに興味がある、または実際にリフォームを経験した女性達の座談会(建築事務所が主催したワークショップ。開催地:京都)に参加しました。

主催者側の一員として、多くの方から話を聞いて、共通した意見や問題、どうしても解決しておきたい事柄などをピックアップして掲載しています。

妻と夫とで、どちらに主導権があるかにもよりますが、妻の意見が通りづらいことが多いですので、そのあたりを避けるためのヒントになれば一と、思っています。

妻の意見、夫の意見

夫の意見は、主に見た目に関するものが多く、妻はキッチンなどの水回りや生活空間の使いやすさなど、感覚的な部分が多いのが一般的です。

内容としては、リフォーム前の話し合い時に、夫から出てくる要望、必ず出てくる問題点、注意しておくべき点などを挙げてあります。

具体的な間取りなどは、事例によって様々で、専門的な知識もありませんので省いています。

夫婦別寝室(夫婦別室)リフォームは、リフォーム前の話し合いの段階から、かなり難航する場合が多いのです。

» 女性視点で考える夫婦別寝(夫婦別寝室)のススメ。