夫婦別寝とリフォームの裏側

夫婦別寝室を含んだリフォームでは、女性だからこそのやりたい部分で、業者さんの理解力が足りない場合があり、「私らしい」リフォームをしたいなら、業者さんの選定がポイントです。

夫婦別寝室とは、必ず別に眠るということなのか?

「夫婦別寝室」というテーマは、仕事として受けたので、予備知識がありませんでした。

仕事を進めていく中で、どんどん興味が出てきて、必要以上にたくさんの話を聞くことにしたのです。

何度も会う方もいますから、世間話をするようになり、少しプライベートなことも質問できる関係になった時、こんなことを尋ねました。

“夫婦別寝室にしたら、必ず別に眠るわけですか?”

夫婦仲がリフォームに影響する

お酒の席だといっても、ちょっとプライバシーに関わることかと思いましたが、そんなことは気にされていないようで、答えて下さいました。

「初めのうちはそうだと思ってましたよ。

だけど、実際は一緒に寝ることもありますね。

ずっと一緒だと離れたいのに、離れると、たまに一緒にいたいものみたいで(笑)

夫婦仲は、寝室を分けてからの方が、うちの場合は良くなったかな」

この座談会は、建築事務所の主催で、どちらかというとリフォームの要望を聞く目的で開かれたわけなんですが、思った以上に盛り上がりました。

それと、リフォームとは、そこにある人間模様が関係していて、イメージとは全く違い、とても奥深いものだと感じました。

リフォームというと、見た目を変える、きれいにするというイメージです。

そこには、日常の生活というのは透けて見ないもののようでいて、考えてみれば当たり前なんですが、ご夫婦の営みや歴史があるわけです。

業者さん選びが重要なポイント

リフォームを計画されている方には、「私らしさ」を十分に取り入れて、リフォームプランを作ってもらいたいと思います。

発注する業者さんや工務店さんは、リフォームのプロであって、使いやすさや快適さを作り出すプロではない場合が、割とあります。

遠慮なんかせず、要望はちゃんと伝えて、「私らしい」リフォームを実現して下さい。

これには理由があって、妻の意見が通りにくい場合が多く、あとになって不満に感じることが少なくありません。

「夫婦別寝室にすると、それだけリフォーム代が掛かりますよ」なんて、平気で言う業者さんもあるようです。

妻にしてみれば、夫婦別寝室だけは譲れないと思っているのに、そこから崩してくることだってあるわけなんです。

夫婦別寝室は、まだまだ特別なこと、事例が少ないと思っているようで、そのあたりの女性の気持ちを理解してくれないようなら、工事を断ることも考えて下さい。

これは、実際に断った女性の意見ですが、キッチンなどの水回りでも、こちらの要望をちゃんと受け入れてくれないばかりか、話を聞いてくれないようです。

コーディネーターさんが女性ばかりなのも、夫婦別寝室は奥さん側の要望で、それを受け止めてくれるのは、やはり女性だということなんですね。

いろんな話を聞いていくうち、夫婦別寝室とリフォームの裏話を知った感じで、「私らしい」リフォームを実現するなら、業者さん選びは重要なポイントです。